愛知県の知多半島を走る同県最古の鉄道、JR武豊線が電化されて3月で5年。通勤・通学時間帯の本数が増えて便利になり、利用者も伸びている。その裏で、安全運行を支える架線の技術も進歩しているのはあまり知られていない。たまには電車の上を見上げてみませんか。
大府駅と武豊駅の中間に位置する亀崎駅(同県半田市)。「現役として日本最古」と言われる木造駅舎で有名なこの駅前で、70年以上続く売店を営む男性(78)は振り返る。
「昔はディーゼルエンジンの音で店の中にいても列車が来たのがわかった。いまは静か。電化は20年、30年来の地元の夢だったが、5年たってみんな当たり前のように思っているかもしれない」
拡大する「現役として日本最古」と言われるJR武豊線の亀崎駅の駅舎=愛知県半田市
2015年3月の電化で、大府駅で接続する東海道線と車両を一体的に運用できるようになり、名古屋への直通列車が増えた。沿線住民も増え、1日あたりの乗車人数は電化前と比べて1割近く増えている。
JR東海が電化に投じた費用は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル